2023.03.17 17:38毎月の法話(令和5年3月) 「牛飼いとガマ」から お釈迦様の説法を聞いた後、牛飼いの男は一目散に駆け出した。 その時、牛飼いの男は「恐いよ、恐いよ」と叫びながら走っていた。 その声を聞いた人々は、 ある人は、何も分からぬままに一緒に走り出したり、 又ある人は、「何が恐いのだ」と聞きます。 「生き...
2023.02.17 22:33「牛飼いとガマ」から(令和5年2月法話) お釈迦様が説法される時、例え話をされることがあります。 抽象的な話では理解できない人もいるからです。 このお話には、数多くの教えが説かれています。 その内の1つを紹介します。 私達は「眼、耳、鼻、舌、身、意(こころ)」という6つの器官があります。 外境には、色(しき)...
2023.01.17 22:14「二人の孤児」から(令和5年1月法話)お釈迦様のおられた時、バラモン出身と王族出身の二人の乞食(こつじき)の子供がいました。 ある時、彼らは僧団に行って、食を乞うた。 バラモン出の子供は物事をわきまえず、修行者達が食べる前に行って、食を乞うた。 それ故、修行者達は食を与えなかった。 王族の子供はよく物事をわきまえてい...
2021.07.17 21:59「治国について大切なことは」から(令和3年7月法話)先月の引き続きです。国王が、国を治めるのに大切なことは何か?との質問にお釈迦様が答えられました。「たとい身命捨てても、非悪の友に従わず、正法をもって人を化せ。親しき者も怨者をも、差別せず愛するを、正法守る王という。天も阿修羅も皆ともに、正法守る王者を、悦びこれを護るべし。正法守る...
2021.06.17 21:15「治国について大切なことは」から(令和3年6月法話)国王が、国を治めるのに大切なことは何か?との質問にお釈迦様が答えられました。その中でも、一般人である私達にも当てはまる教えがあります。「前世に十善を行い、その功徳によって現世に王位を受けたのであるから、仏の道をよく守って、国家を善治し、王者の道にもとることのないようにするがよい」...
2021.05.17 22:29金剛の杵(きね)から(令和3年5月法話)誰もが動かせなかった金剛の杵を、菩薩である金剛手菩薩が自由自在に扱ったのを見た大衆は、「まことに不思議です。菩薩の偉大なお力を拝見して、ようやく信じることが出来ました。私達にも、その最勝の力を与えて下さい」と。お釈迦様が説かれます。「菩薩が神通力を獲得するには、10法を修行したか...
2021.04.17 23:54金剛の杵(きね)から(令和3年4月法話)常に右手に金剛の杵を持って、お釈迦様の側におられる金剛手菩薩を見たアジャセ王は、「あの金剛手が持っている金剛の杵は、どれほどの重さがあるのだろう。金剛手は無双の怪力で、あの杵を軽々と持っているが」と思っていると、それを見抜いた金剛手菩薩が、「アジャセ王よ。この杵は持つ人の心の持ち...
2021.03.17 22:29鬼子母神物語から(令和3年3月法話)お釈迦様と鬼子母神とのやり取りを見ていた仏弟子達は、「何故、鬼子母神が悪行を行ったのか」とお尋ねした。お釈迦様は次のように説明をされました。「鬼子母神と、侵害を受けた王舎城の人々の間には、前世に作った悪業の因縁があった。決して偶然の悪行ではない。その過去世の因縁とは、次のようなも...
2021.02.17 21:36鬼子母神物語から(令和3年2月法話)鬼子母神に子供を奪われた人々は、お釈迦様の許に行き「災厄から救って下さい」と願われました。願いを承諾されたお釈迦様は早速、鬼子母神の家に行き、神通力でもって末娘のアイジを隠しました。可愛い末娘がいなくなったのに気付いた鬼子母神は、気が狂ったように愛娘を探します。しかし何処を探して...
2021.01.19 03:47鬼子母神物語から(令和3年1月法話)鬼子母神(きしぼじん)という名前を聞いた方もおられるかも知れませんし、初めて聞かれる方もおられると思います。鬼子母神は、子供を食べてしまう恐ろしい夜叉(やしゃ)なのです。そう聞くと、夜叉とは恐ろしいものだと思いますが、本来は恐ろしい存在でなく、自分の住む国を守り、人々に安心を与え...
2020.12.17 22:21維摩経から(令和2年12月法話)お釈迦様の10大弟子の代表格、舎利弗と目連尊者の見舞いもかないませんでした。その後、お弟子の皆様を始め、菩薩衆までも撃沈します。そして最後に、文殊菩薩を指名され、文殊菩薩もそれを受けられます。維摩居士と、文殊菩薩の問答の間に、舎利弗との有名なお話があります。それは、維摩居士と文殊...
2020.10.17 22:58維摩経から(令和2年10月法話)前回は、お釈迦様の10大弟子のおひとり舎利弗と維摩居士のいきさつをお話しました。今回は、舎利弗と並び称される高弟の、目連と維摩居士とのお話です。目連も、維摩居士への見舞いを断ります。その理由はやはり、維摩居士にやりこまれた事が理由です。それは、「君は、居士に法を説いているが、君の...