先祖廻向

先祖廻向の考え方

皆さまが、ご先祖さまの廻向をする時に気にかかることは多々あると思います。ひとつは、廻向の対象者であるご先祖さまのことでしょう。ご先祖さまは本当にあの世で生きておられるのだろうか?あるいは、火葬されて、何もかも無くなってしまっていて、廻向しても無駄ではなかろうか?など等と考えます。しかし、考えても私たちには分かりません。ただ、昔から言われていることを信じるしかないのが私たちでしょう、確認する術がないのですから。それに、ご先祖さまは消滅していると思って廻向しないでいて、実際には思いとは逆にご先祖さまが居られたとしたら、とんだ親不孝者になります。


もう一方の、ご先祖さまは居られると思って廻向を重ねていて、実際には居られなかった場合には、無駄骨と思うかもしれませんが、そうではなく、廻向を重ねた善行(功徳)がその人に積まれていると仏教では考えます。ですから、とにかくご先祖さまにご廻向は重ねていくのが良いのです。


次に考えなくてはならないのが、ご先祖さまを廻向する自分のことです。ご先祖さまを廻向するといっても、廻向の仕方が分かりません。たとえ、廻向の仕方が分かっても、自分のする廻向が本当にご先祖さまに届いているのか?不安です。そこで、仏さまの登場です。自分が最も信頼を置ける仏さまを、自分のご本尊さまとして、そのご本尊さまにお願いしながらご先祖さまのご廻向をするのです。


これが、覚弘院に於けるご先祖廻向の考え方です。


先祖廻向の仕方

先祖廻向の柱は3本です。1は、お供え物をすること。2は、お経を唱えること。3は、ご先祖さまに喜んでいただける自分になることです。ここでは基本的な考え方のみを紹介しております。


覚弘院での先祖廻向のご案内

 覚弘院の毎月並み行事の中で、ご先祖廻向をすることが出来ます。月並み行事にお参り頂いて、お布施の封筒の上に、「施主名」と「廻向したい方の戒名か俗名」を書いてお供えしていただき、ご一緒に一座の中で廻向させて頂きます。


毎月24日(別日の場合もあります)に、その月が祥月命日に当たるご先祖さまの「祥月法要」を勤修しております。春の彼岸中日法要、お盆法要(8月13日)、地蔵盆水施餓鬼法要(8月24日)、秋の彼岸中日法要を勤修しております。個別の「年忌法事」や「葬儀」も承っております。

覚弘院にての「永代廻向」の受け付けも致しております。

各お家に伺って、ご先祖廻向も致しております。

そして、何よりも各自宅にて、それぞれが毎日ご先祖廻向を積み重ねていただくことをお願いしております。