「治国について大切なことは」から(令和3年6月法話)
国王が、国を治めるのに大切なことは何か?との質問にお釈迦様が答えられました。
その中でも、一般人である私達にも当てはまる教えがあります。
「前世に十善を行い、その功徳によって現世に王位を受けたのであるから、
仏の道をよく守って、国家を善治し、王者の道にもとることのないようにするがよい」と。
私達一般人も、「前世に人として生まれる善い功徳を積んで、人に生まれたのであるから、
仏の道をよく守って、人の道を外れることがないようにする」ことです。
「正しい行為をする者を、諸天が守護をする」と。
これは、国王も一般人も同じことが言えます。
諸天に護っていただけること、こんな有難いことはありません。
「もし現在に悪をなさば、諸天の守り無き故に、悪の報いを受けるべし」と。
たとえ、どのような人であっても、悪をなす人には天の守りがないので、悪の結果を受ける、と。
☆ ☆
私達は、前世の行いによって、今、人間界に生まれています。
そして今、私達はいろいろな可能性を持っています。
良くなったり、悪くなったり、どの様な道でも選ぶことが出来ます。
仏様の教えに従う人には、諸天が守護して下さる。
逆に、仏様の教えに背く人には、諸天が守護しない、と。
どの道を選ぶかは、私達に委ねられています。
ただ、諸天の守護を感じることが難しいのが私達凡人です。
諸天に守護して頂いているのが分かるのに、なが~い時間がかかるかも知れません。
すぐ分かることもあると思います。
その時には、神仏に感謝をして下さい。
善根を積み、感謝をする。それが、人間として大切なことだと思います。
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