迷い苦しみの世の中で(平成30年3月分法話)
ある方が、自分達の今住んでいる家は借家なので、
これから先、自分たち家族の住む家をと探しておられました。
仕事場との兼ね合いを考え、
あるいは、子供のことを考え、
あちらこちらと探し回っておられました。
しかし、なかなか良い物件が見つかりませんでした。
そうした時、
ご主人のお母様の具合が悪くなり、
お母様は入院。
一応の手当てが終わって、
退院後は、施設に入ることになりました。
そのお母様を夫婦して今も一生懸命お世話されておられます。
すると、お元気だったご主人のお父様が時々体調不良に。
そして、お父様が急逝されました(90歳)。
このご主人のご両親は揃って長い間一生懸命にご信心をしておられました。
すると、どうしても自分達の姿と、子供達の姿を比較します。
そして、子供達には「こう在ってもらいたい」と思い、
その時の子供達を見ます。
思います。
しかし、子供達には子供達の考え、思いがあります。
親の考えとは違っていました。
今までご信心をし、ご先祖回向をしてこられたご両親が出来なくなりました。
そのご両親のお姿を真似するかのように、
ご両親と同じようにご先祖回向をされ始めました。
お墓を守り、
お仏壇を整え、毎日の回向をし、
毎月のお参りもされるようになりました。
勿論、まだご両親の域には届いていませんが。
立派にされるようになりました。
すると、引っ越し先の家の目当てがつき、
会社の社長さんにその話をすると、
そのお目当ての家よりも、もっと良い
今自分達が住んでいる社宅を売ってくれるという話になり、
一番良い結果になりました。
これをどう考えるかは各々で異なりましょうが、
信心している者からすると
「仏様のおかげさま」と言わずにおられません。
有難いことでございました。
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