自分などを知ることが、仏教のはじめ(平成29年11月分法話)
仏様は、私達を幸せにしたいとの願いです。
私たちが幸せになるためには、
「知る」ことが大事と説かれます。
今の自分がどのような状況にいるのか?
どのようにすれば、幸せになることが出来るのか?
分かっているようで、案外分かっていません。
どういう事が幸せなのかさえ、私達は分かっていないと。
仏様は言われます。
私達、凡人は「一喜一憂」します。
何か嬉しいことがあると、有頂天になると言います。
悲しいことがあると、奈落の底に沈んだようになります。
嬉しいことが起きる原因、
悲しいことが起きる原因、
それを深く掘り下げて、教えて下さるのが仏様です。
私達は、「運が良かった」「運が悪かった」で済ませます。
それで済ますと、一喜一憂の輪廻は終わりません。
喜びがあれば良いですが、
喜び少なく、悲しみが多くなったら如何でしょうか?
今の私達は、幸運にも、
今の日本の国に住んでいるから、一喜一憂があります。
しかし、
例えば、内戦の続く国、飢餓の続く国、自由のない国、
そのような国に住んでいるとしたら、どうでしょうか?
喜び少なく、苦しみ、悲しみの連続です。
お釈迦様は、本来私達は「苦」の中に存在している、
と言われています。
喜びは、以前積んだ「善根・功徳」の結果が現れただけ。
今までに積んだ功徳の種が無くなったら、喜びも無くなる。と。
お釈迦様は、私達が「苦の世界」から抜け出す方法を教えておられます。
それが、先月(10月18日)説明した「四諦、八正道」です。
順次、私なりにお話をさせて頂きます。
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