人間として生まれてきた目的とは(平成29年5月分法話)

中山身語正宗を開かれた宗祖覚恵上人(かくえしょうにん)は、次のように言われています。

「ただ食べて、寝て、泣いて、笑って、この世を発(た)っていくだけならば、

他の生き物と変わるところはない。

人間として生まれてきた所詮(目的)は、

『真実ご法のおみのりを授かる』ことにあり」と。

この宗祖のお言葉を中山身語正宗第4世八坂隆憲管長猊下は「宗祖のご本願」の冊子の中で次のように説明しておられます。

「真実ご法のおみのりを授かる」とは、み仏から授かる<おじひ>のままに実践実行して、

仏教の根本である「縁起の教え」を正しく生かして、人格完成に向かい、

自他ともに幸せを授かるということです。

「真実ご法のおみのりを授かる」ことこそが、人間として生まれてきた目的なのです。

そして、この目的を成就することを「仏に成る」といい、

仏教者の目指すところです。

以上のように教えて頂きました。

今までもお話してまいりましたように、

私たちが人間として生まれてくるのはとてつもなく難しいことと思っています。

自分が次に人間として生まれてくるのは、いつになるのか想像もつきません。

そんな自分が、今は人間として存在している。

その「稀有なチャンスを無駄に過ごすな。

人間だからこそ出来る有意義な事をしっかり実践して下さい」と教えて頂いていると思います。

では、具体的にどのようにすればよいのか?と言われると思います。

まずは目標を立てること。

それは「仏に成る」こと。

つまり、仏様のような慈悲の心を持ち、仏様が実践されるであろうと思われることを実践することです。

死んでから「仏に成る」ように頑張るのではなく、今生きている内に「仏に成る」ように頑張ることです。

そのためのご信心なのです。

その具体的なものはこれから順序立ててお話してまいります。



中山身語正宗覚弘院

中山身語正宗(なかやま・しんごしょうしゅう)覚弘院(かっこういん)のホームページです。住職は69才の男性です。このホームページを通して少しでも中山身語正宗 覚弘院を知っていただければ有難いと思います。