人として生きている今、自分は何をする?
お釈迦さまが「人間として生まれてくることの難しさ」と説かれて、人間として生まれてくる可能性の極めて低いことを私たちに教えて下さっています。
しかし私たちは今こうして人として生まれ、人として生きています。人として生活をしています。自分が人であることは当たり前のことにしか思えません。
だから誰でもが人として生まれてきても不思議ではないと考えがちです。ですから「今度生まれ変わるときは〇〇になって生まれ変わってきたい」と言います。
そして「自分の好きな事をして、楽しんで、自分の思い通りにしたい」と考えがちになります。
しかし本当にそれでいいのでしょうか?
例えば、中学生が「自分の好きな事をして、楽しんで、自分の思い通りにしたい」と思って、その通りにしていたら、中学卒業時にはどうでしょうか?
中学卒業後に、自分の思い通りの進路を進むことが出来るでしょうか?それは無理だと、誰もが分かることです。
中学卒業後に、自分の思い通りの進路を進むことが出来るように、中学時代に準備をすると思います。
高校に於いても同じです。大学に於いても同じです。社会に出ても同じです。老人であっても同じです。
私たちは、人間としての逃げることが出来ない、避けて通ることが出来ない状況の中に生きているのです。
私たち人間は、ある意味、チャレンジし続けなければならない宿命を持っていると思います。
その時、考えなければならない事は、自分が今の人間を卒業をした後に「自分はどのようになりたいか」を見つけなければならないと思います。
そして、そのための準備を始めることです。
特に今、人生の終盤にさしかかってきている人の間で「終活」といって、自分の葬儀や相続のことなどの準備をする風潮があります。それも大事でしょうが、もっと大事なことがあります。
それは、自分の行き先を見つけ、予約をしておくことです。お寺さんにお願いすることとは違います。
三途の川を渡るときに、閻魔大王様に喜んで頂けることを、一つでも多く残しておくことです。
各自、自分の考えがあると思います。私もあります。次回以降「人として生きている今、自分は何をする」の私見をお話ししてまいります。
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