「人間に生まれてくる難しさ」
お釈迦さまはたくさんのお話を残してくださっています。その中から今回は「人間に生まれてくる難しさ」をお話いたします。
ある時、お釈迦さまがお弟子を連れて大河の側を歩いておられました。フト、お釈迦さまは立ち止まられ、川の側のたくさんある砂をご自分の一本の指ですくい取られました。お釈迦さまが砂を指にすくい上げたまま立ち上がると、お釈迦さまの指の上の砂が少しこぼれ落ちました。そしてお釈迦さまがお弟子の方に質問されました。
「これは、なんですか」と。するとお弟子の方は「砂です」と答えます。お釈迦さまは続けて質問されます。
「これを、どう考えますか?」と。お弟子の方が答えに窮すると、お釈迦さまは次のようにお説きになられました。
「この砂の粒は、私たち人間です。この世に無数の命があります。それは、ここの際限なく広がる砂浜にある砂粒と同じです。
そして、その中で人間として生まれることが出来るのは、今、私の指に乗っているわずかな砂粒と同じなのです。それほどに、人間として生まれてくるのは、難しいのです」と言われたのです。
私たちは「次に生まれ変わってくる時には、〇〇になって生まれ変わってきたい」と、よく言います。しかし、そんなに簡単なことではないと、お釈迦さまは言われています。今、人間として生まれてきている時に、後悔のない、より善き人生を、ご先祖さまや、仏さまに誉めていただけるような輝かしい毎日を過ごしていただきたいと思います。
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